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トピックス(平成21年)
米国における花き・植木の生産状況ー2007年農業センサス(米国農務省)からー
水生植物の2007年生産農園数651戸、売上高約3,520万ドル(98.5円換算、34億6,720万円)、球根類の2007年生産農園数896戸、売上高約9,030万ドル(88億9,455万円)、どちらの作目も2002年に比べ農園数、面積共に減少している。
挿し木など繁殖材料の2007年生産農園数1,447戸、売上高約4億4,090万ドル(434億2,865万円)となる。
写真出典:Oregon Association of Nurseries ホームページより |
花き作目全体の2007年生産農園数は26,137戸、売上高約64億6,690万ドル(6,369億8,965万円)、露地栽培1戸当たり平均面積は4.12エーカー(1.7ha)、施設栽培は同43,918平方フィート(4,080m2)となる。
花き類売上高の内訳では、花壇/庭園植物58.2%(37億6,360万ドル、3,707億1,460万円、2,022万円/戸)。切り花類11.0%(7億1,140万ドル、700億7,290万円、1,386万円/戸)、室内観葉植物11.3%(7億3,340万ドル、722億3,990万円、2,786万円/戸)、花鉢物19.2%(12億3,950万ドル、1,220億9,080万円、1,951万円/戸)、その他花き・花壇材料0.3%となっている。
植木生産物(観賞樹、灌木、緑陰樹、根付きクリスマスツリー、果樹・堅果樹、ツル性類、ヤシ類、オーナメンタルグラス、etc.)の2007年生産農園数22,130戸、売上高65億6,860万ドル(6,470億710万円、2,924万円/戸)、露地栽培1戸当たり平均生産面積21.4エーカー(8.6ha)、施設栽培は同48.325平方フィート(4,489m2)、2002年の露地栽培19.9エーカー(8.1ha)、施設栽培37,887平方フィート(3,520m2)に比べ、規模は幾分大きくなっている。
図2 植木生産物、花き類等の面積規模別農園数と売上高 |
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表4 売上高階層別の農園数と売り上げ高 |
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出展:2007 CENSUS OF AGRICUL TURE USDA |
芝の2007年生産農園数1,878戸、売上高13億5,340万ドル(1,333億990万円、1戸当たり平均売上高7,099万円)、2002年から2007年に生産農園数の対02年比は88.6%、生産面積は同105.9%となり、1戸当たり平均生産面積は182.0エーカー(73.7ha)から217.7エーカー(88.lha)へ拡大している。
2007年面積階層別にみると、400エーカー以上の生産規模を有する農園283戸(15.1%)が売上高の61.9%(825億750万円)を占めている。
植木生産物、温室、花き類、芝の生産面積規模別農園数と売上高をみると(図2)、農園数は1−9エーカー(0.4−3.6ha)の階層が最も多く(20,186戸、39.7%)、2番目は10−49エーカー(4−19.6ha)の階層(16,709戸、32.9%)となり、この2階層で全体の7割以上(72.6%)にのぼる。
一方、売上高は10−49エーカーの階層が主流を占め(36億6,690万ドル、3,611億8,970万円、22.0%)、次いで260−499エーカー(104−200ha)層(22億300万ドル、2,169億9,550万円、13.2%)となる。49エーカー以下の経営規模の小さい農園数の72.O%を占める生産者が売上高の32.5%を保有し、一方、大規模経営の260エーカー以上の全層は農園数7.7%、売上高36.6%を占めていることがわかる。
1戸当たり平均売上高は、1−9エーカーの86,320ドル(850万円)から最上層2,000エーカー以上の2,047,023ドル(2億163万円)まで経営規模の拡大に応じて上昇している。
売上高階層別にみると、農園数の6.6%(3,300戸)に相当する生産者が年間100万ドル以上を売上、そのシェアーは全体の78.1%(129億9,770万ドル、1兆2,802億7,350万円)を占めている(表4)。
写真出典:The Nursery Growers Association of California ホームページより |