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14 山形県 上河原水害防備兼防風林(国有保安林)

所在地

山形県東田川郡清川村字上河原 ※現 山形県東田川郡庄内町清川

沿革

 古老の話によれば、清川村は藩政当時庄内藩と新庄藩との交通の要路に当たり、東風の最も激しい場所であった。その害を防止するために現国有林を保護育生したものである。享保4年8月(1719)より郡方の支配下に属し、享保20年3月(1735)清川村中より郡方へ提出の文章によっても、洪水並びに東風よけのため村中において保護したことが理解できる。当時は栗の木が大部分を占めていたが、逐年枯損木を出したのと広葉樹林では落葉後の家屋に及ぼす東風の害が甚だしいので、村中から藩主に出願したため、藩では林守笹山某をして杉を植栽させ、その後村中の軽罪者を使役して暫時に補植したという。

上河原水害防備兼防風林位置図

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 「い小班」の現在の樹齢は樹幹解析の結果130-160年、164-186年に達している。国道及び屋敷に接する小部分は、明治初年村で植栽したもので、その部分を除く個所に対し老木の下木として大正13年度(1924)にヒバ、スギを植栽し、「ろ小班」には大正11年(1922)スギを植栽した。

 保安林に編入されたのは明治33年3月30日(1900)で昭和4年11月29日(1929)同村字花崎、成澤亀吉外228名に対し委託林を設定し本林の保護を委託し今日に及んでいる。


上河原水害防備兼防風林写真

 

上河原水害防備兼防風林写真 上河原水害防備兼防風林

 杉を主林木とし樹齢130-200年、多少広葉樹を混在する、面積25町余、人家266戸、耕地3町の防風に偉効あり

現在の上河原水害防備兼防風林

 現在約2.4haが保安林指定

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